近年のスマートフォン、特にiPhoneのカメラ性能は著しく進化し、
4K動画撮影が簡単に行えるようになっています
特に高画質での撮影を行う場合、
データ量やストレージの選定が重要なポイントとなります
本記事では、4K撮影におけるデータ使用量の目安と、
どのような外部ストレージを選べばよいのかを解説します
4K動画撮影でのデータ使用量の目安
4K動画は美しい映像を残すことができる一方で、
大量のデータを生成します
特にフレームレートやビットレートといった設定によって、
データ使用量は大きく変動します
以下に、一般的な目安を表にまとめました
解像度 / フレームレート | ビットレート (Mbps) | データ使用量 (MB/分) | データ使用量 (GB/時間) |
---|---|---|---|
4K/24fps | 約10 | 約135 | 約8.1 |
4K/30fps | 約12 | 約170 | 約10.2 |
4K/60fps | 約60 | 約400 | 約24 |
4K/24fps (高ビットレート) | 約30 | 約225 | 約13.5 |
4K/30fps (高ビットレート) | 約30 | 約225 | 約13.5 |
4K/60fps (高ビットレート) | 約60 | 約450 | 約27 |
ProRes 4K (iPhone Pro向け) | 約400 | 約6,000 | 約360 |
- 本体容量が 256 GB、512 GB、1 TB の場合、ProRes の対応状況は以下の通りです。
- 1080p HD/60 fps (1 秒あたりのフレーム数)、30 fps、25 fps
- 4K/30 fps、25 fps、24 fps
- 4K/60 fps 、iPhone 15 Pro および iPhone 16 Pro のみ、書き込み速度が 220 MB/秒以上で、消費電力が最大 4.5W の外付けストレージデバイスを使用した場合
- 4K/120 fps、iPhone 16 Pro のみ、書き込み速度が 440 MB/秒以上で、消費電力が最大 4.5W の外付けストレージデバイスを使用した場合
- 本体容量が 128 GB の場合、ProRes の対応状況は以下の通りです。
- 1080p HD/30 fps、25 fps
- 4K/60 fps 、iPhone 15 Pro および iPhone 16 Pro のみ、書き込み速度が 220 MB/秒以上で、消費電力が最大 4.5W の外付けストレージデバイスを使用した場合
- 4K/120 fps、iPhone 16 Pro のみ、書き込み速度が 440 MB/秒以上で、消費電力が最大 4.5W の外付けストレージデバイスを使用した場合
データ使用量のポイント
- 4K/30fpsで撮影すると、1分あたり約170MB、1時間で約10GBのストレージを必要とします
- 高フレームレート(60fps)での撮影では、1時間で約24GBのストレージが必要となります
- iPhone Proで使用可能なProRes 4Kは非常に高画質ですが、1分あたり約6GBと、大容量のストレージが必須です
適切な外部ストレージの選び方
4K動画のような大容量データの保存には、
高速な転送速度と大容量ストレージが求められます
以下は、撮影に最適な外部ストレージの選び方についてのポイントです
① 転送速度
4K動画撮影では、高速なデータ転送が求められます
一般的に、UHSスピードクラスやビデオスピードクラスの規格を確認するのが重要です
例えば、UHS-I U3やV30以上の規格であれば、4K/60fpsの撮影にも対応可能です
- UHSスピードクラス: U1やU3(数値が大きいほど高速)
- ビデオスピードクラス: V30やV60(数値が大きいほど高速)
② ストレージ容量
長時間の4K動画撮影を行う場合、大容量のストレージが必須です
一般的に、128GB以上の容量が推奨されますが、
長時間の撮影やProRes撮影を行う場合は512GBや1TBのストレージも検討する必要があります
おすすめの外部ストレージ候補
iPhoneの外部ストレージとして利用できるマイクロSDカードやUSB-Cドライブなど、
様々な選択肢があります
以下に、特におすすめのストレージを紹介します
① Nextorage UHS-II microSDカード 128GB
- 転送速度: 読み出し最大280MB/s、書き込み最大100MB/s
- 特徴: 高速な転送速度を持ち、4K/60fps撮影や長時間の動画撮影に最適です
V60規格で、高品質な動画にも対応可能です - おすすめポイント: 高速転送が必要な場面でもストレスなく使用でき、4K動画にも最適な性能を発揮します
② Silicon Power microSDカード 512GB
- 転送速度: 読み出し最大100MB/s、書き込み速度はV30に対応
- 特徴: 512GBの大容量で、長時間の動画撮影に最適。Nintendo Switchにも対応しており、
様々な用途で使用可能です - おすすめポイント: 大容量で長時間の撮影が可能で、価格も比較的手頃
4K/30fpsの撮影には十分な性能です
4K動画撮影に最適なストレージの選び方
- 高画質での撮影を行うなら、NextorageのようなV60対応の高速カードが適しています
- 長時間の撮影やコストを重視するなら、Silicon Powerのような大容量ストレージが魅力的です
交換を考えると、SDカードやマイクロSDカードがおすすめですが、
まだまだお値段も高騰しているので、
もう少し流通するようになれば、
値段も落ちてくることを信じて、今はステイですかね?
編集できるパソコンのスペックも限られているので、
今は、(2024年10月時点)
4K/60fpsを念頭にV30かV60で時代が追いついてくるまで待つのが
一般的なのかな?と思います…
iPhone ProでのProRes 4K撮影に最適なSDカードの選び方
iPhone Proシリーズでは、ProRes 4K動画撮影が可能です
この高品質な撮影モードは、特に映像制作やクリエイティブなプロジェクトにおいて重宝しますが、
撮影に適した外部ストレージが必要です
ここでは、ProRes 4K撮影におすすめのSDカードについて詳しく解説します
ProRes 4K撮影に必要なSDカードの要件
- ビデオスピードクラス:
- ProRes 4Kのビットレートは約400Mbps(50MB/s)と非常に高いため、
V90対応のSDカードが必要です
V90は、最低書き込み速度が90MB/sで、ProRes撮影に適した性能を持っています
- ProRes 4Kのビットレートは約400Mbps(50MB/s)と非常に高いため、
- UHS-II規格:
- UHS-II規格に対応したカードは、
UHS-Iカードよりも高速なデータ転送が可能です
このため、高ビットレートのProRes撮影でもスムーズな書き込みが実現します
- UHS-II規格に対応したカードは、
- 大容量:
- ProRes 4K動画は、1分間で約6GBのストレージを消費します
これに対処するためには、256GBまたは512GB以上の容量を持つSDカードを選ぶことが推奨されます
- ProRes 4K動画は、1分間で約6GBのストレージを消費します
おすすめのSDカード
以下に、ProRes 4K撮影に特に適したSDカードを紹介します
- Sony TOUGH SF-Gシリーズ UHS-II SDカード
- 転送速度: 読み出し最大300MB/s、書き込み最大299MB/s
- ビデオスピードクラス: V90
- 特徴: 耐久性に優れ、高速かつ安定したデータ転送が可能
大容量(256GB、512GBモデル)もあり、長時間のProRes撮影に最適です
- Lexar Professional 2000x UHS-II SDカード
- 転送速度: 読み出し最大300MB/s、書き込み最大260MB/s
- ビデオスピードクラス: V90
- 特徴: 高速な書き込み速度で、4Kから8Kまでの高画質撮影に対応
大容量モデルも揃っており、安心して長時間の撮影が行えます
- SanDisk Extreme PRO UHS-II SDカード
- 転送速度: 読み出し最大300MB/s、書き込み最大260MB/s
- ビデオスピードクラス: V90
- 特徴: 信頼性の高いSanDisk製で、長時間の高ビットレート撮影でも安定した性能を発揮します
大容量モデルも豊富に揃っており、撮影ニーズに応じて選択可能です
iPhone ProでのProRes 4K撮影には、V90対応のUHS-II SDカードが不可欠です
また、撮影中のデータ使用量は非常に多いため、
256GB以上の容量を持つカードを選ぶことを強くおすすめします
これにより、ストレージ不足の心配をせずに、安心して高品質な映像を撮影することができます
まとめ
4K動画撮影は、美しい映像を残すための素晴らしい手段ですが、
大量のデータが生成されるため、適切なストレージ選びが重要です
撮影する内容や目的に合わせて、転送速度や容量を考慮したストレージを選ぶことで、
よりスムーズで快適な撮影が可能になります
高画質な映像を保存するためのストレージ選びの参考にしていただければ幸いです
参考文献
- Apple公式サイト: iPhoneのビデオ撮影に関する情報
- Nextorage製品ページ: microSDカードの詳細情報